あおぞら庭園のラベンダーで香り袋づくり
手作業のリハビリとして、「香り袋(サシェ)」づくりを行いました。


あおぞら庭園で春から大切に育ててきたラベンダーを使い、患者さまと一緒に行った「香り袋(サシェ)」づくり。
収穫後にしっかりと乾燥させたラベンダーを材料に、いよいよ作業のスタートです。


まずは、麻布を手に取り、太めの針と糸を使って一針一針、袋を縫っていきます。縫い物に慣れている方も多く、「昔を思い出すわ」「よく子ども服を縫ったのよ」と会話が弾み、自然と手が動くご様子も。


針を通す、布を折る、ひもを通して結ぶ──。それぞれの工程は指先や手首を動かすことになり、楽しみながら無理なく取り組める機能訓練のひとつとして、リハビリにもつながります。

袋ができあがったら、中にラベンダーを丁寧に詰め、香りを閉じ込めるようにひもで口を結びます。完成した瞬間には、ふんわりとラベンダーの香りが広がり、どこか懐かしく、やさしい気持ちになるようなひとときとなりました。

中には、「孫にあげたいな」「娘にプレゼントしようかしら」と、ご家族の顔を思い浮かべながら作業に取り組まれる方も。誰かを思って作るおくりものは、それだけで心を動かす原動力になります。

完成したサシェは、ご自室に置いていただいたほか、正面玄関の白いワゴンにも一部をならべ、ご来院の方にもお持ち帰りいただきました。


小さな香り袋が、手作りのあたたかさとともに、やさしい気持ちを届けてくれますように。
手作りサシェの作り方

※イラスト制作:GreenLifeCare奥田さん
今回の活動で使用したサシェの作り方です。
ご自宅でも簡単に作れますので、ぜひ参考になさってください。