【よりみちコラム】夏の日の思い出
「りんごのよりみち」は、日々の中でふと心がやわらぐ、そんなひとときをつづったコーナーです。
今年の夏も暑い日が続きますが、皆さまはどんな夏の思い出がありますか?
今回は、ご家族さまと患者さまとの「夏の記憶」について伺った3つのお話をご紹介します。
毎年の伊勢旅行での出来事。
家族旅行のなかで海に入って遊んだお父さまの姿。
そして、仕事の合間をぬって出かけた九州や中国への旅――。
どのお話からも、ご家族と過ごした時間の大切さが伝わってきました。
伊勢旅行でのひとこま
「毎年、夏休みは伊勢旅行が定番でした。
台風一過の綺麗な海がほぼ貸し切り状態だったことや、旅館での食事が特に印象に残っています。
写真ではデザートにメロンが載っていたのに、実際はブドウが出てきました。
普段なら絶対にそんなことを言わない父がスタッフさんを呼んで、「これ、写真と違うけど…」と言ったんです。
私はどちらでもよかったのですが、そんなことを言った父に驚いて、後で理由を聞いた記憶があります。
父も「自分はどっちでもいいけど、子どもにはそのお値段を払う以上はパンフレット通りのものを食べてもらいたい」とのことでした。
そんなものかな?と子ども心にうれしいような、恥ずかしいような気持ちでしたが、自分が親になって気持ちがわかるようになりました(笑)」
海で遊んでくれた父
仕事が忙しい父でしたが、夏には毎年、必ずお休みを取ってくれました。
家族みんなでいろんな場所に旅行に出かけたことを覚えています。
疲れているのに、私たち子どもと一緒に海に入ってくれたことがうれしかったです。
家族の時間を大切にしてくれていた父の姿が、今も心に残っています。
家族で九州や中国へ
九州には会社もあったので、家族で旅行をかねて行きました。
奥さんと子どもたちと一緒に、中国にも行ったことがあります。
お話をお寄せいただいた皆さま、ありがとうございました。